⚠お取引き前に必ずプロフィールをお読み下さい⚠牧野新日本植物圖鑑MAKINO'S NEW ILLUSTRATED FLORA OF JAPAN発行所 北隆館昭和36年(1961年)初版発行昭和39年(1964年)十版発行著者 牧野 富太郎定価 4,000円現在放映中のNHK連続テレビ小説『らんまん』で、主人公・万太郎のモデルとなった牧野富太郎著の図鑑です。生涯に1500種以上の植物に学名を与え「日本植物学の父」と称させる彼は日本中の野山を歩き廻って調査し、その研究のためにおよそ40万もの標本を集め、数多くのスケッチを遺しました。1940年、博士が78歳のときに出版された「牧野日本植物圖鑑」をもとに、現代版として本書「牧野新日本植物圖鑑」が、1961年に発行されました。内容は、牧野博士の手による植物図譜に現代語訳された説明書きが並置されており、985ぺージにわたって取り上げられた植物の数は3,940種におよびます。また、本書はモノクロですが、巻頭数ページに美しいカラーの図譜が添付されており、ヤマモモやシロバナマンジュシャゲなどの精緻な描写を原色で拝覧することができます。図譜は、植物の果実や花弁、雄しべや雌しべの形まで事細かに描かれており、植物愛好家や研究者にとって貴重な資料であることは勿論のこと、ボタニカルアートを描かれる方にとっても非常に参考となる文献であるかと思います。状態は、全体的にヤレや経年による汚れ、折れ跡がございます。画像にもありますように、カバーと裏表紙の見返しに以前の持ち主の名前や住所書きがあります。どうやらこちらの方は植物研究をなさっていた方のようで、細かなメモ書きや本文への下線引き、はたまたシダ植物の押し花まで挟んでありました。(押し花やメモ書きはあえてそのままにしてあります)しかし、時は昭和の中頃、何かを調べるには、こうして重たい辞書を開き、頁を繰って己の欲する情報を自らの手で探しだす必要があったわけです。スマホで何でも検索できる時代には図鑑なんて、時代遅れの遺物かもしれません。けれど、データではない、時代を経た確かなる存在の中に、当時の情熱が息づいているのを本書からも確かに感じるのです。ノスタルジーに浸れるこんな書物をあなたの書斎のコレクションにいかがでしょうか?